目立ってはいけない場面で目立ってしまった。
ども。
今日休学中の友人に突如「急いでここへ来てくれ!」と言われのんびり待ち合わせの場所に行くと
日本から来た留学生の見た目ギャル4人、めっちゃ気合いの入った服装をしている知り合いと友人3人
僕「やられた...」とそのメンツを見て悟りました。
そう合コンなのです。
しかも相手は1歳年上。
年上は好みだけど...ちょっと小悪魔ギャルって言うんですかね。
明らかに眼鏡オタクの僕とは無縁の存在じゃないですか...
未知の領域に入り込んでしまい既にビビる。
まぁ、飯は友人が奢ってくれるらしいので一番安いメニューを頼んで僕は極力空気になろうと静かに席の端っこへ居ました。
自己紹介などが終わるとさっそく友人と知り合いとギャル4人は僕の事を気にせず恋バナで盛り上がる。
僕は注文したフライドチキンが美味しくてテンション上がる。
僕からしたら人の恋バナを聞きつつ美味しいチキンを食べられるという素晴らしい環境なので、このまま終わらないかなぁと思っていたら
ギャル1「ねぇ、なんで話さないの?」と声をかけられた。
んだよもう...と思いその人を良く見たら...
ちょっとかわいいじゃねーか!チクショー!!!
怖くて良く見てなかったけどこの人可愛いじゃん!そんでもってなんかシャンプーの匂いもするよ!
僕「そうっすね...人数合わせだから...」とめっちゃキョドりながら答える。
ギャル1「なんか話してよ〜つまんないじゃん〜」とせがむ。
僕「そうっすね...んじゃ...カンナムという都市知ってますよね?」
ギャル1「うんうん」
僕「そこ結構美人が多いんですよ。」
僕「それにあそこは金持ちが多く住んでいるし女子大が多いから育ちのいい人とか多い地域なんっすよ。」
ギャル1「へぇ〜詳しいんだね〜」
僕「でも、不思議な事におおよそ美人と思える人は顔が大体同じなんっすよ」
ギャル1「え?え?なんでどゆこと?」
僕「要は皆整形なんすよ。実際整形が多いからちょっとした皮肉でもあるんっすよ」
ギャル1「何それウケる〜w」
僕「どうも//」
と言う感じからその後自然に話をするようになりました。
あれ...意外と楽しいじゃん。
と思い今度は趣味の話に。
ギャル2「ねぇねぇ、趣味とかあるの?」
僕「写真撮影っす。人物を撮るのが好きなんですけど撮られるの好きじゃない人が多いのでもっぱら風景撮ってます」
ギャル1「ホントに?私もカメラ趣味なんだよねぇ〜」
僕「お、マジすか!写真撮るの楽しいっすよねぇ〜」
ギャル1「そうそう!いい写真撮れると気持ちいいよねぇ〜」
ギャル2「よく撮るよね〜」
僕「普段どんなの撮ってるんっすか?」
ギャル1「いつもはねぇ、食べ物とか撮ってる〜」
僕「食べ物いいですよね〜最近は見た目が綺麗な食べ物多いから撮りたくなりますよね〜」
ギャル1「そうそう〜!それ!」
ギャル1「撮った写真とかあるよ〜ほら!」
僕「うぁ〜!美味しそうに撮れてますね!」
ギャル1「でしょ!実際おいしいんだよねぇ〜」
ギャル1「そっちも何か写真会ったら見せてよ」
といわれ以前撮った
スマホに転送してあったこの写真を見せると...
ギャル1「ちょっと...ただのプロやん!」
僕「どうも///」
褒められた。めっちゃ嬉しい。
それからはいい感じで意気投合してしまいました。
その後話していると彼女は最近片思いだった人に彼氏がいる事を知り少し傷心気味と言う事がわかりました。
ギャル1「めっちゃ好きだったんだよねぇ。でも今思うとどうでもいいやって感じ」とどこか遠くを見る目で語っておられました。
僕「まぁそのうち魅力に気づいてくれる人が現れますよ!」
ギャル1「お...良い事言うねぇ〜」
あぁ...
女の子とお話をするっていいね。
改めてそう思いました。
ただ、数合わせで来た僕はまさかの一対一でトークとかなんかやっちゃいけない気がします。
結局何故ここに呼ばれたのかというと僕は「イケメンじゃないから」なんです。
イケメンを連れてくれば彼らの合コンなど成立しない。それはもはや公開処刑。
僕が呼ばれたと言う事は少なくともそういう意味もあるのです。
なのにそんな僕が女子とちょっといい雰囲気とか...
一つのタブーを犯したも同然!
あぁ、見てみろよ。友人が妙にこっちをチラチラ見てくるじゃねーか。
なんだかその視線もあまり気持ちいい視線じゃねぇし。
嫌だなーと思いつつ話を進めて行くと相手からこんなことを言われました。
ギャル1「ねぇねぇ、今度ここへ行きたいんだけど(スマホのマップで場所を示す)」
僕「あ〜ここは地下鉄で行くよりバスがはやいっすよ。」
ギャル1「でもバスよくわからないし...地下鉄も乗り換えとかよくわからないし...」
僕「あぁ...大変っすね」
ギャル1「じゃあさ!今度一緒に行かない!?」
僕「!?」
ギャル1「木曜日なら開いてるんだけどなぁ」
まさかのデートか!?デートかどうか知らないが誘われちまった!
あぁ、友人がついに睨んじゃったよ...
僕らの友情っていったい...。
誘いを断り友情を守るか...それとも誘いを承諾し友情を壊すか...
どっちを断ってもこれはキツい選択...
血圧上昇。汗腺開門。背中びっちょりになる。
お誘いを断るか...
それとも承諾するか...
しかし承諾した先に待っているのはタナトス...
ここでふと昔女の子を泣かせてしまったとき母から言われた言葉を思い出す。
母「女の子を大事にしないといけないんだよ。大事にしてあげたら相手もあなたの事を大事にしてくれるの。そうやってお互い助け合わないとダメだよ。」
僕「木曜なら授業無いので大丈夫っす。」
ギャル1「んじゃ決まりね!今週の木曜1時に大学の正門にいてね!」
僕「はい!」
今度観光地へ一緒にいく約束をしました。
お母さんへ。
僕は悪くない選択をしたと思います。理性を保ちつつお母さんの言う事を守りました。
友人からの冷たい視線は仕方ありません。だって僕出しゃばったんですもん。出しゃばる子は基本嫌われます。僕がそうでした。
お母さん。最後になりますが僕は木曜日
逝ってきます。