僕と迷子の30分の旅。
どうも。
今日バァちゃんの家に行こうと電車に乗った。
3時半に乗ったがこの時間人がほとんどいない時間帯なのでよくこの時間に乗る。
乗って誰もいない席にゆったりと座り寝ようとしたら隣の車両から一人の男の子が来た。
目は充血して鼻をすすりいかにも「僕迷子です」という雰囲気を醸し出していた。
「あ、これ絶対迷子やん」
人見知りの僕は勇気を振り絞って声をかけた。
僕「迷子かい?」
迷子「うん...」
僕「なんで迷子になったの?」
迷子「ふざけて電車乗ったらお母さんジュース買ってて...それでドア閉まって...」
僕「あ〜」
迷子の男の子はまた泣きそうになったので飴をあげてなだめとりあえず身元が分かる物は無いか迷子に聞いた。
「交通カードがある」と僕に定期を差し出した。
よく見るとカードの裏に住所と電話番号が書いてあったので急いで電話をかけると震えた声のお母さんがでた。
何度も何度も「ありがとう、ありがとう」と泣きながらいわれ焦る自分。
とりあえず急いで送らなければと思いすぐに次の駅へ降りタクシーへ乗りお母さんと連絡をして待ち合わせ場所を指定しなんとか無事お母さんと再会。
迷子の子とお母さんが再会した瞬間お互い泣きながら抱き合ってその姿はまるで映画のシーンでした。
さぁ、僕はここで静かに去ろうか。そう思い黙って立ち去ろうとしたらお母さんが僕に駆け寄って
「本当にありがとう。感謝しています。あなたのような良心のある人に出会えて良かった。」
と言われ照れて....
ってところで駅員に起こされました。
バァちゃんの家からかなり過ぎた終点駅についていました。
夢オチかよ!
チクショー